こんにちは、フミコです。
ヒフミヅムの自炊実践者さんが、意外に足りていないと感じるものにワカメがあります。現代の日本人は意識しないと不足しがちな海藻類。本日はワカメを深堀していきますぞ。
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足りてる?わかめメニュー
現代の日本人の食生活において、海藻類の摂取量が足りているかどうかは個人や地域によって異なりますが、一般的には十分な海藻摂取が難しいです。以下にその理由を説明します。
食生活の変化
近年、西洋化した食生活の影響で、和食離れが進み、海藻類を含む伝統的な日本食の消費量が減少しています。
海藻摂取の習慣の減少
昔ながらの海藻を取り入れた料理が減少し、海藻摂取の習慣が失われつつあります。
加工食品の普及
加工食品や外食が増える一方で、その多くには海藻類が含まれていないため、海藻の摂取機会が減っています。
価格
海藻類の価格が高くなったことも海藻摂取量の減少に関与しています。これには人手不足や燃料費高騰も絡んでいるので仕方がないでしょう。
知識の不足
海藻の栄養価や健康効果についての正しい知識が不足していることが、海藻摂取の妨げになっています。
これらの理由で、現代の日本人が日々の食事で十分な海藻類を摂取しているとは言い難い状況です。海藻は豊富なミネラルや食物繊維を含んでおり、健康に良い影響を与えるため、適切な量を毎日摂取することが重要です。
え?欧米人って消化できないの?
欧米人は海藻類を消化しにくいと聞きますが、日本人との体の構造の違いはあるのでしょうか?
欧米人と日本人の体には、海藻類を消化する能力に影響を与えるいくつかの違いがあります。
消化酵素の違い:
海藻を消化するために必要な酵素が異なります。日本人は長い間海藻を食べてきたため、海藻を消化するための特化した酵素が、より多く存在していると考えられます。一方、欧米人の食生活には海藻があまり含まれていないため、酵素の量が少ないのです。
腸内細菌叢の違い:
腸内細菌叢は、食物の消化と栄養の吸収に重要な役割を果たします。日本人と欧米人の腸内細菌叢は異なる傾向があり、これが海藻の消化に影響を与える可能性があります。
食文化の違い:
日本では海藻が一般的な食材として長い間摂取されてきたため、日本人の体が海藻を効率的に消化するように適応してきたと考えられます。一方、欧米では海藻を主要な食材として摂取する習慣がないため、体がそれに対応するための適応が不十分であると考えられます。
これらの要因により、欧米人が海藻を消化しにくいとされるのは、体の構造や食文化の違いによるものです。
日本独自の【まごわやさしい】とは?
【まごわやさしい】は、日本の食文化における大切な概念であり、これは食品研究科で医学博士の吉村裕之さんが提唱されたマグネシウムが豊富なバランスの良い食生活の語呂合わせです。
わが、わかめ(海藻類)は、【まごわやさしい】の象徴的な食材の一つです。わかめは豊富なミネラルやヨウ素を含んでおり、健康増進に役立つことが知られています。そのため、料理にわかめを取り入れることは、食卓において家族や来客の健康を思いやる優しさです。
また、わかめは調理が簡単で、さまざまな料理に活用できます。その優れた栄養価と多様な使い方から、料理の中でも【まごわやさしい】を表現する代表的な食材です。
わかめの栄養素と効果
カリウム、カルシウム、マグネシウムなど多くのミネラルを含み、体内の水分保持や骨・歯の材料となる。
ヨウ素が豊富で、甲状腺機能や基礎代謝の維持に必要。
ヨウ素の摂取量と注意点
日本食品標準成分表によれば、1日の推奨摂取量は130μg。
過剰摂取は甲状腺機能の低下や亢進を引き起こす可能性あり。
ヨウ素過剰摂取のリスク
昆布など海藻類には過剰摂取につながる量が含まれる。
他の食品やサプリメントにもヨウ素が添加されているため、摂取量に注意が必要。
わかめと相性が悪い食品
海藻類と同じくヨウ素を含む昆布との併用に注意。
一部の食品(キャベツ、とうもろこし、たけのこ、さつまいも、大豆など)はヨウ素の吸収を妨げる可能性がある。
自炊での工夫
食事全体のバランスを考えてワカメを摂取する。
ヨウ素を摂り過ぎないように注意する。
初心者が作りやすいワカメ料理
- わかめスープ
- わかめご飯
- わかめサラダ
- わかめの味噌汁
- わかめと卵の炒め物
- わかめの煮物
- わかめの天ぷら
- わかめときゅうりの和え物
- わかめおにぎり
- わかめと魚の煮付け
これらの料理は、わかめの栄養を効果的に取り入れながら、調理も比較的簡単で初心者でも挑戦しやすいものです。
乾燥わかめを常用する
また、生のワカメは入手が困難だったり、塩蔵わかめですと塩抜きの手間が面倒というかたは、手軽な乾燥わかめが大変便利です。予め細かくカットされていますし、洗浄が済んだうえで乾燥されているので、戻したり洗ったりの手間が要りません。
けれども袋から直接お味噌汁に入れると、湯氣が袋に入ってしまい劣化しやすくなりますので、先にお椀に乾燥わかめを適量いれておいてから、熱々のお味噌汁をそこに注ぐようにしましょうね。フミコもそうしていますよ。
まとめ
今日は現代の日本人がつい忘れがちなワカメについてたっぷりと記事にしました。あなたの自炊生活のお役に立てたら幸いです。
本日もお読みいただき有難う御座います。